日本ヒューレット・パッカード(HP)は6月26日、米国で発表したビッグデータ解析プラットフォーム「HAVEn」の日本での展開について説明会を開催した。
HAVEnは、6月に米国ラスベガスで開催されたHPのイベントで発表されたビッグデータ解析プラットフォーム。これまで個別に販売してきたソフトウェアを統合、連携し利用することでビッグデータ解析を迅速にし、より深い洞察結果を導くという。HPの技術だけでなく、分散並列処理フレームワーク「Apache Hadoop」など業界の主要技術、パートナー企業の製品も連携することが可能だ。
米Hewlett-Packard Vertica事業本部 バイスプレジデント&ゼネラルマネージャ Colin Mahoney氏は「データを重要なものとして活用できるソリューションとして提供していく」と説明している。
日本では「エンド・トゥ・エンドで、ユーザー企業の企画段階からコンサルティングに加わり、ユーザー企業自身が解析するための支援から、SaaSのようなスタイルで結果だけ提供するものまで、幅広く提供していく」(日本HP 常務執行役員 HPソフトウェア事業統括 中川いち朗氏)計画だ。
さまざまなデータソースに対応するHAVEn
HAVEnは、これまで個別に販売してきた、分析ソフトウェアの「HP Autonomy」、データウェアハウス(DWH)でリアルタイムアナリティクスを得意とするソフトウェアである「HP Vertica」、セキュリティログ管理ツールの「HP ArcSight」、運用管理ツール群の「HP Operations Management」を統合、連携し利用する。
これらのソフトウェアに加えて、ハードウェアやサービスを活用したHAVEnは、コネクタ、エンジン、アプリケーションという3つの要素で構成される。コネクタはあらゆるデータソースとつなげることができるよう、500以上のコネクタが現段階で存在する。エンジンは一部をHadoopのようなオープンソースを、HPのAutonomyやVerticaなどのエンジンも活用。アプリケーションは特定のものではなく、ユーザーが利用するアプリケーションに対応する。
HAVEnはHadoop、Autonomy、Verticaなどから名前を取っている