IDC Japanは7月1日、国内クライアント仮想化市場のユーザー動向について、2013年4月に調査した結果を発表した。同調査ではユーザーのクライアント仮想化導入率は2012年と比較して2.9ポイント高まっているという結果が出た。
今回の調査で、試験を導入を含め、何らかの形で導入に着手している企業の比率を比較したところ、2012年の18.3%に比べて2013年は21.2%となり、2.9ポイント増えていることが分かった。一方、関心がないとする企業の割合は4割で、2012年と同水準だった。
産業分野別では、「金融」「流通/小売/卸売」を除くすべての分野で、全社導入と部分導入を併せた「本格導入」の割合 が2012年に比べて増加した。本格導入の割合が高い産業分野は2012年、2013年ともに「金融」「情報サービス」「製造」で、2011 年から同じ傾向が続いている。さらに、従業員規模別では、従業員規模が大きくなるにつれ、導入率も上昇することが分かった。 従業員規模1万人以上の企業で、導入済み・導入予定・検討中まで合算すると6割近くに達するとしている。
一方、2013年のモバイル仮想化導入状況は「全社導入」(3.9%)、「部分導入」(9.1%)、「試験導入」(7.1%)、「導入予定」(5.7%)、「導入検討中」(15.0%)だった。一方、「検討なし」「関心なし」とする企業は約5割だった。