HP、日本でもオートノミー統合--データ保護を包括的に提供

三浦優子

2013-07-01 17:58

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は6月28日、2011年に買収した英国のソフトウェアベンダーAutonomyの統合が完了したことから、Autonomy事業戦略説明会を開催した。Autonomyは、データの分析、デジタルマーケティング、そして主力事業である情報管理のためのソフトウェアを提供する。

 米HPのAutonomy インフォメーションマネジメント エンタープライズ・データプロテクション シニアバイスプレジデント&ゼネラルマネージャー David Jones氏は、「当社が提供するデータ保護に対しては、ITの変革が大きな影響を及ぼしている。当社製品は包括的な対応が可能となるよう、さまざまな製品を用意し、データ保護に対応していく」と話した。

モビリティはデータの在り方も変える

 HPは、2013年1月1日付けで北米のAutonomy事業の統合を完了。北米以外の地域では6月1日付けで統合され、日本でも同じ6月1日にオートノミー株式会社は日本ヒューレット・パッカード株式会社に統合された。


春木菊則氏

David Jones氏

 「記者会見の会場は、元々はオートノミーの事業所であったが本日、見て頂ければわかるようにHPのロゴが入り口にある」(日本HP オートノミー・インフォメーションマネジメント統括本部 統括本部長 東アジア担当 春木菊則氏)。

 HPの中ではソフトウェア事業部の一つにセグメントされ、運用管理、Vertica、セキュリティとともに4本柱として位置付けられている。Jones氏は事業の現状を「Autonomyは年10億ドルの売り上げがあり、順調に成長している。ビジネスの18%がクラウドベースのもので、取り扱う情報の量は60Pバイトに及ぶ。ユーザーの数は6万社におよぶ」と説明した。

 データ保護を取り囲む環境はビッグデータ、仮想化、そしてクラウドへの移行、モビリティの影響で大きく変化している。

 「ビッグデータで非定型の分散データが爆発的に増加し、仮想化によってITリソースの消耗、管理の複雑化が増している。クラウドの活用により、社内だけでなくSaaSを提供する事業者のインフラも含めてIT管理者は考えなければならない。モビリティは、データがデータセンターにとどまらないところにデータがある時代に変えた」(Jones氏)

 こうした環境の変化に合わせ、データ保護ソフトウェアとして「Autonomy Connected Backup」「Autonomy LiveVault」「HP Data Protector 8」の3製品を紹介した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]