三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、金融商品などの関連情報を集約する「商品情報ポータル」を構築し、6月から利用を開始した。全国の営業部門を中心に4500人が同システムを利用し、営業効率の向上を図っている。システムの導入を担当したドリーム・アーツが7月24日に発表した。
プラットフォームとしてドリーム・アーツの「INSUITE」を採用。使いやすさを追求するため、アジャイル開発を採用し、ユーザーインターフェイスを構築した。
証券の銘柄名やコードでの情報検索に加え、商品の種類、業務、利用方法に合わせたカテゴリーで情報を集約し、直感的に欲しい情報の場所が把握できる設計を目指した。
商品関連情報を集約する「商品情報ポータル」
同システムの利用により、それまで複数のシステムに分散していた商品や市況、社内情報が集約、カテゴライズされ、閲覧性が向上した。これにより情報収集がしやすくなり、営業部門の業務効率が向上したという。
同社は、商品情報ポータルに有効な情報を判別するための機能を盛り込み、営業社員の情報格差をなくし、どの顧客にも良質な情報が提供できる体制を目指すとしている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「アジャイル手法の構築により、開発期間の大幅短縮に加え、ユーザー側の意見を十分に反映したシステムを構築できた」とコメントしている。