VMWorld

「ネットワークも仮想化」の大いなる効果--VMworld 2013開幕 - (page 2)

怒賀新也 (編集部)

2013-08-27 10:42

 「従来、6~8週間かかっていたシステムの設定が数時間でできるようになった」と担当者は効果を話す。結果として財務、マーケティング、デザイナーなどの各部門間の壁もなくなったとのこと。「IT部門がかつてのコストセンターとしてではなく、各ビジネス部門の重要なパートナーと意識されるようになった」と話している。

 製品としてのNSXは、2012年7月に買収すると発表したNiciraと「VMware vCloud Networking and Security」を1つのプラットフォームに統合したもの。Niciraはネットワーク仮想化向けオープンソースソフトウェアを専門に扱う企業だった。データセンターを仮想化したように、ネットワーキングも仮想化するというNiciraへのM&Aが、製品として実った形だ。

ユーザーを代表してeBay、citiなども壇上に上った
ユーザーを代表してeBay、citiなども壇上に上った

 NSXは、サーバ仮想化のvSphereと同様に分散アーキテクチャをベースにしており、ネットワークサービスはハイパーバイザのカーネルと統合されている。これにより、アプリケーションの要求があれば、ハイパーバイザとともにネットワークサービスをスケールアウトできる。

VMwareのクラウドインフラ製品担当バイスプレジデントのJohn Gilmartin氏
VMwareのクラウドインフラ製品担当バイスプレジデントのJohn Gilmartin氏

 また、NSXはレイヤ2~7のサービスをソフトウェアで実装できるため、ユーザー企業はサーバを追加するだけでインフラを拡張できるという。この点について、VMwareのクラウドインフラ製品担当バイスプレジデントのJohn Gilmartin氏は「既存の環境に手を入れることなくインフラを拡張できる点が、Microsoftなど競合に対するVMwareの差別化のポイントだ」とコメントした。

 こうしたアーキテクチャにより、NSXは32ホストのクラスタあたり最大で毎秒1TBのネットワークトラフィックを処理できるとしている。

 NSXは、パートナーが実装するソフトウェアと統合しやすくする分散サービスフレームワークを採用。物理/仮想環境を接続するネットワークサービスゲートウェイ、ファイアウォールや脅威管理などのネットワークセキュリティサービスを提供するネットワークセキュリティ基盤、負荷分散やアプリケーション配信、WAN最適化コントローラなどのアプリケーション配信サービス、アンチウィルスや不正侵入検知システム(IDS)、不正侵入防止システム(IPS)、脆弱性管理などのセキュリティサービスなどを提供するパートナーと連携していくという。日本法人はNSXを2013年度の第4四半期から提供する予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]