Appleによれば、5sが64ビットプロセッサを搭載する最初のスマートフォンになったことは、2つの意味で重要だ。その2つとは、ゲームの高速化と全体的な処理の高速化だ。Appleはこの新しいチップを使ったゲームは、家庭用ゲーム機やデスクトップPCに匹敵すると紹介している。
性能向上をアピールして、AppleはiPhone 5sのチップは初代iPhoneの56倍の性能であり、全体としても40倍の処理速度になっていると述べている。
また、米CNETのStephen Shankland記者によれば、他にもこれが重要な理由があるという。
第1に、これまでモバイル市場では、大容量メモリの問題は単なる学術的な問題だったが、今後は変わってくる。第2に、今回の64ビットへの移行と併せて、すぐに効果が出る他のチップの変更も行われている。第3に、これによってAppleは、同社がIntelチップ以外のものを選択すると決めれば、ARMベースのコンピュータを作ることもできる柔軟性も獲得できる。
競合他社と違って、Appleはチップセットをコアの数では評価していないため、例えばLGの「G2」など他のハイエンドAndroidスマートフォンで目にするようになってきたQualcommのクアッドコア「Snapdragon 800」チップなどとの比較は難しい。
指紋認証センサ「Touch ID」
Touch IDを使用すると、一瞬でiPhone 5sのロックを外したり、「iTunes」の購入確認をしたりできる。現時点では、開発会社はTouch IDのスキャン機能を他の認証方式や他の目的に拡大することはできない。
--2人以上でTouch IDを利用することは可能か?可能だ。違う指でも使えるよう、複数のプロフィールを保存しておくことができるようになっているが、これは自分の指ではなく、誰か他の人の指でも構わない(例えば配偶者、子供など)。
--電話に出るときに、デバイスをアンロックする必要はあるか?ない。従来のiPhoneと同じように、デバイスをアンロックせずに電話に出ることができる。