新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は10月16日、旧住友金属工業のシステムを2017年4月1日までにすべて受託することで、新日鉄住金、日本IBM、アイエス情報システム(aies)との間で合意に至ったと発表した。
現在は、2012年10月1日に旧新日本製鐵と統合した旧住友金属工業の本社と各拠点におけるシステム業務を、新日鉄住金が日本IBMに委託し、aiesが実施している。
このため、NSSOLは日本IBMが51%、新日鉄住金が49%、それぞれ保有するaiesの全株式を譲り受け、2017年4月をめどにaiesを新日鉄住金ソリューションズグループに統合する。
具体的にNSSOLは、2014年4月に旧住友金属の本社と小倉製鉄所、和歌山製鉄所の人事や会計のほか、受注から生産管理に至るまでのアプリケーション領域の統合業務を受託する。同様に、2015年4月には鹿島製鉄所、製鋼所、尼崎製造所にも広げる。
さらに、2017年4月にハードウェアを含め旧住友金属のすべてのインフラ領域の統合業務をNSSOLが受託する。この時点で、すべてのシステム領域をNSSOLが担当することになる。
新日鉄住金グループのシステム事業の中核企業であるNSSOLは、従来から受託している新日鉄住金の旧新日本製鐵のシステム業務に加え、旧住友金属の領域も受け持つことで、新日鉄住金として統合した効果を早期に発揮したいとしている。
aiesの現在の売上高は年間50億円。これが2017年にNSSOLに移ることになる。