
ジュニパーネットワークス 代表取締役社長 Jeffery Brown氏

Juniper Networks CEO Kevin Johnson氏
ジュニパーネットワークスは10月30日、次世代データセンター向けの新しいアーキテクチャ「MetaFabric」と関連製品を発表した。このアーキテクチャは、地理的に分散した複数のデータセンターを単一のデータセンターとして稼動、運用、管理できる基盤で、大企業やサービスプロバイダー向けに提供する。
米Juniper Networksの最高経営責任者(CEO)であるKevin Johnson氏がMetaFabricの背景を説明した。Johnson氏は、サービスプロバイダーの最高技術責任者(CTO)と企業の最高情報責任者(CIO)に聞いた優先事項を紹介し、そのテーマは「俊敏性」に集約されるとした。そして、これまでは「パフォーマンス」か「俊敏性」のどちらかを「選択」するしかなかったが、Juniperの新しいアーキテクチャはこれらを同時に提供できるとした。
同社のネットワーキングに関する高度な専門性による「インターネットの設計」と、大幅に拡張可能なソフトウェア、プラットフォームによる「クラウドの活性化」を実現するという。Johnson氏は同社の「ルーティング」「スイッチング」「セキュリティ」の3つのコアの強みをSDN(Software-Defined Networking)と、コアネットワークで使われる専用機器の機能を汎用サーバで稼働させようという「Network Functions Virtualization(NFV)」によってイノベーションを推進するとし、それを実現する差別化ポイントとして、同社の「パフォーマンス」「俊敏性」「顧客との関係」を挙げた。

顧客の声

同社の強み
日本法人で代表取締役社長を務めるJeffery Brown氏は日本の現状に触れた。5人に4人がモバイルインターネットを利用していること、携帯電話で動画を共有するモバイルユーザーの割合が59%であること、ITクラウドサービスの前年成長率が12%であることを挙げ、日本の主要データセンターは岐路に立たされているとし、その課題として可用性、接続性、セキュリティを挙げた。