日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月26日、1UサイズのL3スイッチ「HP FlexFabric 5930 Switch」を発表した。価格は960万3400円から。同日から出荷を開始した。
FlexFabric 5930は、40ギガビットイーサネット(GbE)に対応したデータセンター向けの高密度ボックス型L3スイッチ。1Uサイズの筐体に40G QSFP+を32ポート実装し、HPが提供する40GbE対応の「Split Direct Attach Cable」と組み合わせることで、40GbEの1ポートを最大4ポートに拡張、FlexFabric 5930で1台あたり最大128ポートの10GbEを接続できる。
HP独自の仮想シャーシ技術「HP Intelligent Resilient Framework」を利用することで最大4台まで接続し、最大416ポートの10GbEを単一のスイッチとして制御できる。大規模データセンターでは40GbEの集約スイッチとして使用することで高速、高密度なバックボーンネットワークの構成が、中小規模の環境ではコアスイッチとして使用することで40GbEに加え10GbEで接続されている多数のサーバやスイッチも効率よく集約できるという。
サポートするプロトコルは「TRILL(Transparent Interconnection of Lots of Links)」「SPB(Shortest Path Bridging)」「FCoE(Fibre Channel over Ethernet)」「DCB(Data Center Bridging)」となっている。
今後、SDNを構成するプロトコルである「OpenFlow 1.3」、オーバーレイプロトコルの「VXLAN(Virtual eXtensible VLAN)」や「NVGRE(Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation)」のハードウェア処理も予定している。将来的にファームウェアを無償バージョンアップすることで、既存ネットワークの構成を意識することなく、エンドツーエンドでの仮想ネットワークを構築できるとしている。
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(日本HP提供)