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日本のIT業界は“5本の矢”で成長する--和田成史CSAJ会長

大河原克行

2014-01-23 10:52

 一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)は1月22日、東京・内幸町の帝国ホテルで「平成26年新年賀詞交歓会」を開催した。会員会社であるソフトウェアメーカーやIT業界をはじめとする関係者が集まった。

 同協会会長和田成史氏(オービックビジネスコンサルタント代表取締役社長)は「安倍政権による3本の矢では金融政策、財政政策、規制緩和や新産業育成などを図り、さらに円高是正、株価急騰、消費拡大、投資拡大が見られ、日本の経済環境は勢いを増してきた。これに伴いIT業界も急速に成長してきた。Windows XPのサポート終了に伴う買い換え需要で昨年10月以降“前年比2割増、3割増、5割増”といった声が聞かれ、中には予算に対して『倍返しだ』という声も聞かれている」としながら「今日は『IT業界の5本の矢』を考えてみたい」と語った。


コンピュータソフトウェア協会会長 和田成史氏(=オービックビジネスコンサルタント代表取締役社長)

法人コードがビジネスチャンス

 前日の1月21日に開催された一般社団法人日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)の新年賀詞交歓会で乾杯の音頭を取った和田氏は「IT業界の3本の矢」を披露していたが、1日で矢を2本追加した格好だ。

 「1本目の矢は、Windows XPのサポート終了と消費税増税の影響によってPCの需要が喚起されている点。これは4月以降も勢いが継続するだろう。2本目の矢がクラウド。コンシューマーで使われ始めたクラウドが、これから勘定系ビジネスにも活用されるようになる。大型コンピュータが30年間、PCによる分散コンピューティングが30年間、そして、クラウドもこれから30年間かかる。3年前からクラウドの話をしているので、あと27年この話をすることになる(笑)。言い換えれば、この産業がまだまだ成長するということでもある」

 和田氏は3本目の矢として“個人コードと法人コード”に触れた。

 「今はあまり話題になっていないが、消費増税やWindows XPのサポート終了を超える、大きなビジネスチャンスがある。官公庁のシステムはすべてやり直しになる可能性がある。2016年1月から制度が開始される13桁の法人コードは、マーケットプレイスを利用する際にも必要となり、入札などのあらゆる制度にも活用され、これによって大きな産業が生まれることになる」(和田氏)

 そして4つ目の矢としたのが「ITの利活用」。和田氏は「日本の企業がITを使ったイノベーションに取り組み、生産性を高めることが必要。それに、IT業界が寄与していく必要がある」とした。そして、第5の矢としたのが2020年の東京五輪だ。

 「東京五輪は“おもてなしIT”として世界中から訪れる人たちをスマートフォンやタブレットでもてなして、素晴らしい日本の社会を世界に広げていくことができるチャンスになる。IT産業を成長させることができる」(和田氏)

 CSAJのトピックスとして、品質認証制度「パッケージソフトウェア品質認証制度(PSQ)」で2013年秋以降、8社10製品を認定し、第2回目として十数製品が認証作業に入っていることを示しながら、「パッケージやクラウド環境でもPSQのロゴでユーザーが安心して利用できるようになる」とした。

 「1980年から経済産業省が実施してきたU20のプログラムコンテストの実施団体を民間へ移行する中でCSAJが手を上げ、引き続き実施することになった。今後は、U22として中学生、高校生、高等専門学校、大学生を含めて参加できるようにする。ソフトウェア産業で若い人たちが夢をもって社会に出ていける仕組みを作りたい」(和田氏)

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