IBMやNTT Comなど8事業者がAAA--ビジネスクラウド調査

NO BUDGET

2014-02-13 08:32

 MM総研は2月12日、クラウドサービス(IaaS、PaaS)事業者を対象とした第2回「ビジネスクラウド総合評価調査」の結果を発表した。対象となった事業者のうち8社が、最高水準の総合評価AAAに選定されている。

 この調査は、企業の情報システム基盤や災害時に継続運用できる社会基盤に適したクラウドサービスを選定する視点で、サービスを客観的に評価するというもの。第1回調査は2013年に行われ、同年2月19日に結果が発表されている。

 今回の調査は2014年1月から2月上旬にかけて実施された。対象となったのは、優良なクラウドサービスを提供する20社。本格的な普及期を迎えるクラウドサービスを適切に評価すべく、IaaS/PaaSの基本性能だけでなく、プライベートクラウドのサービス機能や導入支援・運用管理、セキュリティ、ハイブリッド環境対応などの評価項目を加え、項目数を第1回の43から70へと大幅に増やして、より多角的な視点での総合調査に強化して実施したという。

 これらの項目にはユーザーアンケート調査から算出した重要度を加味してポイント化し、総合順位をつけたほか、「パブリッククラウドのサービス機能・品質」「プライベートクラウドのサービス機能・品質」「サービス料金」「導入支援・運用管理」の4分野についての評価も行っている。

 総合評価で100点満点中90点以上を獲得し、最高水準の「AAA」評価として選定されたのは、以下の8社のサービス。


ビジネスクラウド総合評価 AAA サービス(MM総研提供)

 なお、評価の重み付けに使ったユーザーアンケートでは、各企業でクラウドサービスの選定に関わる1329名を対象としてサービス選定時の重要度を質問しており、企業の情報システム基盤としてクラウドの導入が本格化する中で、バックアップサービスやサーバー脆弱性対策、ウィルス対策などの信頼性を確保する機能を重視するユーザーが目立った。

 特にクラウドの導入で先行する従業員数1000人以上の大企業では、料金や操作性よりも信頼性を確保する機能や導入支援・運用管理サービスを重視する傾向が見られ、全体にコストから品質へと関心が移ってきているとのこと。また、ユーザーがクラウドのテスト段階から本番へと移行しつつある傾向を受けて、事業者はプライベートクラウドのサービスを充実させてきているという。

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