フリーランスか起業か?--進路を見極めるための3つの観点

Srinivas Kulkarni (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-02-21 07:30

 多くの人々にとって、起業家の道に進むか、フリーランサーの道に進むかという選択は悩ましい問題だ。しかし最終的には、作業を完遂し、ビジョンを創出し、自らの夢を大きく広げていくためのアプローチが、正しい選択のための鍵となるのだ。

 ひとりで働きたいと思うのは当たり前のことだ。上司の下で作業したいとは思わないだろうし、9時から5時までという仕事は嫌だとも思うだろう。また、自らの想像力を封印し、ただ指示に従いながら他の人のための作業をこなしていくという、自身に足かせをはめるような仕事も避けたいはずだ。

 たいていの人々は、起業家とフリーランサーの違いをちゃんと理解していない。両者とも独立しており、人の下につくよりも自らのために働くのを良しとしている。ただし、作業を単独で遂行する場合もあるものの、他の人々と協力したり、人材を調達したりして作業を完遂させる場合も多い。このような観点から見ると、両者の違いが非常に曖昧になるケースもある。起業家もフリーランサーも、目指す目標が何であれ、それに向かって進んでいくには、旺盛な独立心をもって自ら作業していくことになる。

 実際のところ、「自営業」や「フリーランサー」「起業家」「事業主」といった言葉は、いわゆる普通の環境で仕事をしないと決めた人々にとって、自立したライフスタイルの創出に注力しているという意味しか持っていない。本記事では、フリーランサーと起業家の持つ特定の側面に目を向けたうえで、あなたがどちらのタイプなのか、またどちらのキャリアパスを選択すべきかという判断の助けとなることを狙いとしている。

作業の完遂VS.ビジョンの創出

 一般的にフリーランサーとは、特定の作業やプロジェクトにかかる時間に基づいて報酬を決め、その作業の完遂をもって報酬を得る人のことである。ただ、SaaS関連のプロジェクトなどに対する大多数のアプローチを見た場合、こうした線引きは当然ながら曖昧なものとなる。一方、起業家は通常の場合、手元の作業やプロジェクトに注力するだけでなく、それよりも巨視的な視点から導き出せる価値の創出に関心を寄せている。要するに、最終的な成長と拡張性が起業家を突き動かす力になっているわけだ。

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