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グローバル競争で「良質なものづくり」だけでは不十分--JDA田上社長 - (page 3)

大川淳 怒賀新也 (編集部)

2014-02-20 19:52

スクラッチからパッケージへの流れに期待

 経済全体の動向もようやく変化してきている。田上氏は「日本政府から東南アジアへの援助額が2013年、1985年以降で最高額になるなどの状況があり、企業も中国だけでなくベトナム、タイなどにも進出している」と話す。「日本ではわれわれのような外資系ベンダーにとって最大の競合とは実は手組みのシステムだったが、国内企業もグローバルな(標準化された)ソフトウェアを使ってシステムを構築するという“風”が吹いてきたので、日本からグローバル展開しようとしている企業をターゲットに、事業を推進していきたい」と語り、グローバル化の追い風に期待を込める。「厳しい時代を経てビジネスモデルを変えたい」という企業が出てきた。

 それをいち早く合理的に実行していくにはSCMのようなものが必要になる。「例えば従来のBtoC型をBtoBに変えようとすると、SCMなしには容易に移行できない。実際にそのような需要が増加している」

勝つためのITとは

 ITの進化が加速するに連れ、企業を取り巻く環境は激変している。同社もSCMにだけ目を向けているわけでない。列車、航空機、エアカーゴなどの適正な利用料を決定するために用いる運行管理向けサービスがある。

 「運行状況を分析し、鉄道であれば特急や特別車両の比率を最適化するなどの処理ができる。このようなレベニュー管理のソフトウェアは、鉄道会社のほか日本航空なども導入している。低価格の航空会社が次々に参入してきており、大手の事業者も安閑としてはいられなくなっている」(田上氏)。

 ようやく経済環境に明るい兆しが見られ始め、日本企業は今後どのような点に着目していくべきなのか。「今やSCMはツールというより武器になってきている。バブル崩壊後、失われた20年と言われた中、これまで日本企業は優れた製品を作りさえすれば売れると考えていたようだ。

 だが、それだけではなく、タイミングの良いデリバリ、高い生産効率、巧みな物流網を伴わないとグローバル規模の競争で戦い、勝つためには十分だとは言えない。その辺りはだんだん理解されてきている」と田上氏は指摘。国内企業の意識が徐々に変化してきている。

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