オラクルのさまざまな企業向けモバイルアプリで、Nuance Communicationsの音声機能が利用できるようになる。
OracleとNuance Communicationsは米国時間5月21日、両社間での多年度契約の締結を発表した。この契約により、Oracleは「Nuance Cloud Services」を利用し、ERP(企業資源計画)やSCM(サプライチェーン管理)、CRM(顧客関係管理)、HCM(人材管理)向けのOracleアプリや、「Oracle Eloqua Marketing Cloud Service」「Oracle RightNow Cloud Service」「Oracle Taleo Cloud Service」で音声認識や音声合成を行えるようになる。
Nuance Communicationsは、今回の提携により、企業の従業員が出先でも、社内でのデスクトップ使用時と同程度の生産性を実現できるようになるという理想的な成果が得られると述べている。同社は、音声機能や言語機能を企業向けアプリケーションに搭載することで、それが可能になると確信している。
Nuance Communicationsのエンタープライズ部門でエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるRobert Weideman氏は以下のように語っている。
従業員のエクスペリエンスの変革、そして従業員と組織の間で交わされる企業情報の伝達における品質や速度、シンプルさに対して限りない可能性が開かれる。
Oracleのアプリケーション開発担当バイスプレジデントであるAlan Fothergill氏も、音声機能が同社の企業向けソリューションにもたらす可能性についての熱い思いを次のように語っている。
スマートフォンやタブレットといったモバイル製品は、企業向けアプリケーションとのやり取りを行う主要なデバイスとして迅速に普及しており、Oracleは自社のさまざまなモバイルアプリを通じてその流れをリードしてきている。また、今回のNuance Communicationsとの提携によって、企業向けソリューションとのより容易かつより自然なやり取りを実現するための言語インターフェースの利用という流れをリードすることにもなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。