IT関連ポジションに最適な人物を見つけるには、スキルと職務要件を合致させる以上のことが必要になる。この記事で紹介する質問は、応募者があなたのニーズに本当に合っているかどうかを判断するのに役立つだろう。
IT担当者の採用は難しい仕事であり、それをただ人事部門の手にゆだねてしまっているIT責任者はあまりにも多い。この記事では、IT関連ポジションへの応募者に聞くべき10の質問を紹介し、それぞれの質問から、その応募者について分かることを説明する。
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1. 「IT業界に影響を与えている大きなトレンドを2、3項目挙げ、それが職務にどのように影響するかを答えてください」
これは大局的な質問であり、応募者が挙げたトレンドそのものよりも、応募者が業界の全体的なトレンドを把握し、その影響を明確に説明できることのほうが重要である。基本的にこの質問で評価するのは、応募者が業界で起こっていることについて広い視野で考えられるかどうか、そして業界の変化を積極的に観察しているかどうかという点だ。
2. 「自分が理解していない作業やプロジェクトをするように頼まれた時のことを話してください」
これはリーダーよりもスタッフにふさわしい質問だが、どちらの場合でも、不確かな状況において応募者がどう行動するかを知るのに役立つだろう。応募者は、疑問を解消するために質問したり、不足している情報を見極める策を考え出したりした例を出せるだろうか。それとも、ほかの人が介入してくるまで時間を無駄にしそうだろうか。
3. 「経験のないこと(新しいテクノロジ、慣れない種類のプロジェクト、新しい分野など)をするように頼まれた時のことを話してください」
これは1つ前の質問と似ているが、応募者が変化する環境に素早く対応できる、自発的な人物かどうかというところがこの質問のポイントだ。変化に対処した経験がなければ(あるいはこの質問に答えるのに苦労しているなら)、それは良くない兆候だ。
4. 「すぐに退屈するほうですか」
これは興味深い質問だ。あなたがそのポジションに求めている役割によって、考え得る両極端な2つの答えがどちらも「正しい」可能性があるからだ。戦略関連、あるいはプロジェクト関連の役割を求めているのなら、その応募者は週単位、あるいは月単位でプロジェクトからプロジェクトへと渡り歩くことになるので、退屈しやすく、常に新しい課題を探しているような人物がふさわしい。一方、定常的なプロセスを進め、細かい点をきちんとつめる能力のあるマネージャーやスタッフが必要なら、全く異なる応募者が適しているのは当然だ。
5. 「この役割にどのような種類の活動が伴うことを期待しますか」
これは、応募者が自分に求められている役割を理解しているかどうか、そして応募者の期待があなたの期待と合致しているかどうかを判断する、さりげない方法だ。ある応募者について真剣に考えているが、期待が合致しない場合は、この点は採用プロセスを進めるうえで重要な議論のポイントになるだろう。