Linuxディストリビューション人気ランキング--最近の傾向はいかに

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-06-06 07:30

 デスクトップでは確かに、「Windows」の優勢は変わっていない。2014年4月のStat Counterのデータによると、Windowsは今でも90%の市場シェアを保っている。PCの総台数を推定15億とすると、Windows PCは13億6000万台という計算だ。それでは、エンドユーザー向けOSの第2位は何かご存じだろうか。

 少しの間、考えてみてほしい(クイズ番組「ジェパディ!」のテーマ曲を流そう)。

 答えは、「Linux」ベースの「Android」だ。どの指標を見ても、AndroidはスマートフォンのOS市場を圧倒している。Canalysによると、2014年第1四半期に出荷された2億7940万台のスマートフォンのうち、81%がAndroid端末だった。IDCも、2014年のタブレット市場シェアの売り上げは、現時点で3分の2がAndroidだと報告しており、2014年に販売が予想されている12億台についても80.2%に達するとしている。

 ところで、Android端末は今どのくらい使われているのだろうか。いい質問だ。BI Intelligenceによると、2013年末に使用されていたスマートフォンの台数は約14億だった。Gartnerの計算では、2013年に販売されたタブレットはおよそ2億台で、そのうち1億2100万台がAndroidを搭載している。モバイル端末のユーザー数が16億人として、その80%がAndroidを使っているとすれば、Androidユーザーは12億8000万人という計算になる。

 スマートフォンとタブレットの販売数が予測どおりに伸び続け、Androidタブレットベンダーの侵食によってAppleの市場シェアが減り続け、PCの衰退も続くとした場合、これから出てくるAndroid PCの動向にかかわらず、2014年末までにエンドユーザー向けOSの首位はAndroidということになっているかもしれない。

 一方、Androidの次ということになると、エンドユーザーのLinux利用率は急激に少なくなる。2番手はおそらく「Chrome OS」で、これはローエンドの「Chromebook」が好調な売り上げを続けていることが理由だ。NPD Groupによると、Chromebookは2013年1月から11月のノートブックの総販売数の21%を占めたという。

figure_1

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]