企業の認証システムでは、多要素認証(Multi Factor Authentication:MFA)の採用が拡大、2014年は2013年から拡大して、3分の1以上の企業がMFAを採用している――。日本セーフネットが6月10日に発表した調査結果(PDF)で明らかになっている。
同社の米本社であるSafeNetは認証システムを調査した。セキュリティリスクの高まりとさまざまな端末からいつでもシームレスに安全にアクセスする需要に伴ってMFAの採用が進んでいるという。
調査からは、現在37%の企業が大多数の社員がMFAを利用していると回答し、2013年の30%から増加している。2016年までに、56%と大半の企業がMFAを利用すると予想している。
33%の企業がクラウドベースの認証を選んでおり、2013年の21%から50%に増加。また、33%の企業が認証の導入にクラウドを活用することに前向きという。
53%以上は、モバイルデバイスのユーザーが企業リソースへのアクセスを制限されていると回答。モバイルユーザー向けのMFAを利用するユーザーの22%は、2016年までに利用者が全体の33%に増えると予想している。

(日本セーフネット提供)
調査は、世界中のIT部門の意思決定権をもつ350人以上が対象。2013年の同様のレポートと比較している。回答者を地域別にみると、アジア太平洋地域が29%、欧州中東アフリカが42%、北米が29%となっている。