International Data Corporation(IDC)によると、世界のInternet of Things(IoT、モノのインターネット)市場が今後6年間で5兆ドル以上、拡大する見込みだという。
IDCは 「Worldwide and Regional Internet of Things 2014-2020 Forecast」の報告で、世界中、とりわけ先進国で常時接続の環境が整うのに伴い、世界のIoT市場が2020年には71兆ドル規模になる、との見方を示した。
IDCによると、2013年の世界におけるIoT市場はおよそ1.9兆ドルで、IoTデバイスの90%が先進地域に導入されていたという。
IDCでエンタープライズ、コンシューマー、ネットワーク、テレコム、インフラストラクチャ、持続可能性リサーチを担当するシニアバイスプレジデントのVernon Turner氏は、IoTデバイスへの関心は市場のコンシューマー側から生まれているだけでなく、現在では、急成長する同技術の影響力に興味をそそられた企業の側も推進役になっているという。
「企業はIoTとその総体的な価値をより深く理解するために必要なステップを踏み始めている」とTurner氏は述べ、「技術ベンダー各社は、供給主導型の市場が需要主導型に徐々に移行しつつある中で、それぞれのソリューションを考え出している」と付け加えた。
IDCの調査結果によると、IoTの世界におけるインストールベースは2013年から2020年にかけて17.5%の年平均成長率で増え、IDCが「第3のプラットフォーム」技術と呼ぶ、何十億ものデバイスが接続された世界が実現するという。
IDCでモバイルサービスやIoT、ネットワークインフラストラクチャを担当するプログラムバイスプレジデントのCarrie MacGillivry氏は「何百万というアプリケーションが何十億というエンドポイントに提供され、IoTソリューションは、IDCのいう第3のプラットフォームや4つの柱(モビリティ、ソーシャルビジネス、ビッグデータ/アナリティクス、クラウド)の心臓部になっている」と述べている。
「世界のIoT市場は爆発的な勢いで成長している。IDCではインテリジェントシステムや組み込みシステムの出荷状況や、接続サービス、インフラストラクチャ、目的特化型プラットフォーム、アプリケーション、セキュリティ、アナリティクス、プロフェッショナルサービスを含む、IoTエコシステムの全容を調査している」(MacGillivry氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。