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アベノミクス相場の障害を超えネット証券の次フェーズに挑む--SBI証券の髙村社長 - (page 3)

大西高弘 (NO BUDGET) 怒賀新也 (編集部)

2014-06-19 07:30

多様なデバイスに対応しさまざまなニーズに素早く応える

 コスト競争力という意味では大変魅力的なバックエンドシステムの共同運用プランだが、すぐに具体的に進められ、効果を得られるものではない。となると、髙村氏はシステムにおける競争力向上についてどう考えているのだろうか。

 「顧客サービスの向上と絡めれば、多様なデバイスへの対応力を強化していくことでしょうね。スマートフォン、タブレット端末などから注文を出したり、価格情報、企業情報などを閲覧する顧客がどんどん増えています。当然、顧客のニーズも多様化してきていて、これらをどうすくい上げていくかもポイントです」と髙村氏は語る。

 スマートデバイス用のアプリを開発し、必要に応じてバージョンアップしているが、髙村氏はニーズに合わせたアプリの改善などもさらにスピードアップしていく必要があると考えているようだ。

 「ウェブサイトも、さまざまなニーズがあります。もっとリッチにしていくという方向と、もっとシンプルなものをという方向ですね。両方のニーズにどう応えていくかということも課題です。当社はもともと取引の画面がとても使いやすいということで注目され、顧客を増やしていったという歴史もあるので、この分野でも常にトップランナーでありたいですね」

ビジネスチャンスを逃さずシェア向上を目指す

 ネット証券業界は、上位7社で売買シェアの9割近くを占めている寡占状況である。そうした中でのビジネス戦略を髙村氏はどう見ているのだろうか。

 「当然、当社ならではの強みを生かして、新株や社債の募集案件の充実も図っていきたい。またNISA(少額投資非課税制度)も始まりましたが、口座は開いたものの何を買えばいいのか分からない、という顧客の声も聞こえてきます。リアルのセミナーも含めてお手伝いしていきたいですね。ただ、多様な世代の顧客に必要な情報を提供していくためには、ネットからの発信は重要です。対面での情報提供では多くの顧客をカバーできないし、コストが見合わない。そうした意味では、ネット企業としてこれまでのナレッジを生かして差別化していきたい」と髙村氏は語る。

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