Googleが新興企業のPanzuraと組んで、Google Cloud Platformの利用者に 2テラバイトのストレージを1年間無償で提供すると、Wall Street Journalが報じ、クラウドストレージ市場でのAmazonとの覇権争いに注目が集まっている。
WSJによると、Googleの提携先として名の挙がったPanzuraは、企業がAmazonやGoogle、Microsoftのデータセンターにデータを遠隔で保管するのを支援し、ツールを提供する新興企業。同社は米国時間7月9日、クラウドゲートウェイ機能を提供する仮想アプライアンス「Cloud Gateway」を無償で利用できるようにすると発表した。この市場を完全にコモディティ化すると意気込む同社は戦略の一環として「Google Cloud Platform」と提携し、Panzuraのクラウドゲートウェイのユーザーに対して1年間、2テラバイトの無償ストレージを提供することも明らかにしている。
同社はプレスリリースで「クラウドストレージのパフォーマンスや有用性、経済性が向上し続けるなか、クラウドへの移行は今までにないほど説得力のあるものとなるはずだ。企業が従来からあるオンプレミスのストレージ規約を使用し続けられるようにしつつ、クラウド中にあるGoogleのオブジェクトストアにデータをシームレスに移行できるようにすることで、GoogleとPanzuraはクラウド採用における障壁を取り除こうとしている」と述べている。