KYBは部品表管理システムを再構築し、新たにグローバル部品表管理システムを構築することを決定した。日本オラクルが7月10日に発表した。
KYBは日本のほかに欧米やアジア地域など世界42カ所に生産拠点を保有し、自動車や二輪車、建設機械、鉄道、航空機、特装車両、免制震装置、船舶などの分野向けに部品を開発、製造している。開発するのは、サスペンションシステムなどの油圧緩衝器、パワーステアリングや油圧ポンプ、バルブなどの油圧機器、ミキサー車などのシステム製品など。
今回の部品表管理システムの再構築は、同社の主力事業である自動車向けサスペンションシステムの部品表、その関連の情報を対象としている。新システムでは、グローバル視点で製品ライフサイクル全般にわたる業務プロセスを一元的に管理できるという製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェア「Oracle Agile Product Lifecycle Management(Agile PLM)」を採用する。
新システムでは、製品や部品の構成情報や関連情報を関係するエンドユーザー間で共有し、グローバルで包括的に管理する。設計や開発の担当者だけでなく、企画から製造、生産、調達までの製品ライフサイクルに関わるエンドユーザーも製品や関連情報を迅速に共有、活用できる。世界5カ所に存在する自動車関連事業の設計開発拠点に安定、かつ一貫したサービスとグローバルサポート対応を実現できると説明している。