国内外で挙式サービスやウェディングドレスの製造販売、レンタルなどを手掛けるワタベウェディングは、新たにビジネスインテリジェンス(BI)基盤を導入した。
同社は全国に36店舗を展開、来店した各顧客に話を聞き、挙式やパーティの演出を提案する。主力事業である挙式、衣裳、スタジオフォトの毎週の営業状況を経営レポートにまとめているが、表計算ソフトでは膨大なデータ件数の扱いに限界があった。
そのため、ウェブブラウザでパフォーマンスよく閲覧、分析できる環境を求めていた。店舗でのカウンセリングをはじめ、来店情報と受注の実績情報を連携して分析することで、相関を見出し、顧客の趣向や傾向を把握する方法を模索していた。
BIツールの導入を検討。経営層と全国の店舗マネージャーがデータを分析し、各店舗でのカウンセリング強化などのアクションにつなげられるとして、米QlikTechの「QlikView」の採用を決めたという。
ワタベウェディングがQlikViewを採用した理由と、現在までの活用効果は以下の通り。
・最新データをロードすると自動集計するため、正確な情報をすばやく参照できる
・過去データをさかのぼるのが容易
・来店、受注実績データや、挙式、衣裳、スタジオフォトの事業データを集約し、相関分析できる
経営層と全店舗のマネージャーを含めた約70人が、2013年9月からQlikViewを利用。今後は、初回来店時のカウンセリングデータの分析から顧客の趣向をとらえ、店舗のウェディングプランナーと共有しながらカウンセリングやプロデュースの提案に生かす。また、広告効果を測定してマーケティングやプロモーション施策の強化につなげる。
また、導入を支援したアシストは、研修コースやサポートセンターのサービス提供。ドキュメント作成支援サービスにより、既存の表計算ソフトでのデータ加工処理の置き換えなどを実施している。