ノベルは8月28日、災害復旧(DR)対策としてバックアップとリカバリを担うアプライアンス「PlateSpin Forge 700」シリーズを発表した。本番環境のサーバの障害や災害時に物理サーバと仮想サーバ、両方のワークロードを保護でき、復旧テストまで担うというオールインワン型。価格はオープンだが、市場推定価格756万円から。同社や特定一次代理店を通じて販売され、9月1日出荷予定。
PlateSpin Forge 700シリーズは、既存の「PlateSpin Forge 500」シリーズに比べ、保護対象となるサーバワークロードが最大100台と4倍に増え、性能と容量が向上し、中堅企業から大企業をターゲットとした製品としている。
DR要件のサイジングなど先進機能を備えているほか、仮想化技術で安全なサンドボックス環境で復旧テストまで容易に展開できるという。大容量で高性能のリカバリ環境を実現し、本番サイトが復旧されるまでの間、大規模環境のワークロードを効率的かつシームレスにサポートできると説明。2015年7月にサポート終了を控えた「Windows Server 2003」のサーバ移行支援策としても活用できるという。
PlateSpin Forge 700(ノベル提供)
PlateSpin Forge 700シリーズには、同時にリリースされたソフトウェア「PlateSpin Forge 11」が導入されており、MicrosoftやVMwareなどのOSやハイパーバイザに加えて、2Tバイト以上のGPTハードドライブ/ブートドライブを備えた新型UEFI物理サーバもサポートする。
仮想化プランニングツール「PlateSpin Recon 4」のライセンスも含まれており、本番サイトで最大100台のサーバワークロード(CPU、メモリ、ネットワーク帯域幅、ディスク使用率)を30日間監視できる。このような分析データが得られることで、IT管理者は、リカバリ性能とインフラコストの間で最適化を図り、ワークロードの保護を保証しつつ、DRのサービス水準合意(SLA)を効率的な形で維持できるようになる。
ラインアップされるモデルは、保護対象の物理と仮想のワークロード数が最大10の「PlateSpin Forge 710」、最大25の「PlateSpin Forge 725」、最大40の「PlateSpin Forge 740」。各モデルともワークロードの追加ライセンスを購入し、保護対象のワークロードを追加できる。