独ソフトウェア大手SAPは現地時間9月18日、出張費管理プラットフォームを手がけるConcurを83億ドルで買収する計画を発表した。
Concurは1993年に米ワシントン州ベルビューで設立。150カ国にわたる2万3000以上の企業と2500万人のアクティブユーザーを擁している。
SAPのクラウド事業ネットワークに統合されれば、SAPはこのプラットフォームの追加により、大きな収入源が期待できる。これは、25以上の業種におけるEコマース取引から生じるものだ。
Concurの取締役会は9月に入り、この買収を全会一致で可決した。
Concurは同社の出張費および経費精算のプラットフォームを、AirbnbやUberなどテクノロジ業界やトラベル業界の新進企業と提携することによって強化している。
例えば、ConcurはAirbnbの宿泊情報を自社の「Triplink」サービスに統合している。Triplinkは企業の出張システム以外で予約されたフライト、ホテル、地上交通のデータや予約情報を取り込むプラットフォームで、既にFortune 100企業の70%以上で採用されている。
買収手続きは2014年第4四半期か2015年第1四半期に完了する見込み。Concurによると、当面の間、現行の製品、サービス、サポート、アカウント管理、今後のロードマップが変更される計画はないという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。