報道によると、ストレージ仮想化大手のEMCがHewlett-Packard(HP)との間で合併について「断続的に」協議してきたが、このほど決裂したという。
この協議について最初に報じたWall Street Journal(WSJ)によると、模索されてきたこの合併は「対等合併」とうたわれるものになる見込みだった。EMCとHPの合併がどのようなものであれ、企業向けコンピューティング分野の巨大企業が誕生していたはずであり、その市場価値は1300億ドル、製品ラインはPCからサーバ、ITサービス、ストレージ、仮想化にまで及ぶ膨大なものになっていたはずだ。EMCの最も価値の高い資産は、仮想化大手のVMWareに保有する株式であり、EMCの時価総額の多くを占めている。
WSJの報道によると、HPとの間の数年にわたる協議は、金銭的条件と、両社の株主が合併を否決するのではないかという懸念から、物別れに終わったという。両社が協議を再開する可能性があるかは不明だ。この報道によると、EMCはDellとの間でも、EMCの主要資産の買収について協議してきたという。
EMCの広報担当者は米ZDNetに対し、「うわさや憶測についてはコメントしない」と述べた。HPもコメントを拒んだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。