豊田自動織機は経営情報の可視化を目的としたシステムを7月から採用している。このシステムは、フォークリフト関連の生産から販売、サービス提供などを担うトヨタマテリアルハンドリンググループ(TMHG)が使用するもので、出荷台数や売上高などの経営情報や品質情報を一元化し、各グローバル拠点の責任者が必要なタイミングで情報を入手できるという。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が9月26日に発表した。
事業をグローバルに展開している豊田自動織機では、事業の拡大に伴い、海外を含めたグループ全体の経営情報を迅速に把握し、経営判断の速度を高めるとした。
TMHGが導入した経営情報システムは基盤として、Microsoftの「SharePoint Server」を使用し、CTCが開発した。入力項目の標準化により、担当レベルでシステムに出荷台数や売上高などの数値情報の入力ができるようになり、情報ポータルを通して経営情報を必要なタイミングで参照することが可能になった。
目標に対する国別の進捗を、月、四半期、年単位で集計でき、進捗率が目標を上回っている場合は晴れ、下回っている場合は雨のマークで表示されるなど、直感的なインターフェイスとなっている。
ネット上に公開されている業界動向や関連各社の情報を収集して画面右側に表示し、確認可能。
グローバルの各拠点の責任者間で情報を連携させるため、MicrosoftのSaaS型ユニファイドコミュニケーション基盤「Lync」を活用し、インスタントメッセージや音声通話、ビデオ通話によるコミュニケーションの活性化を図っている。
また、タブレット端末に対応することで、外出先での経営情報の確認やメッセージの発信ができる。
SharePoint Server を活用し、複数のブラウザやタブレット環境での音声や動画の活用を積極的に推進している。活用シーンや目的に応じて適切なインターフェイスから時間や場所を選ばず利用できるようになったとした。
経営情報システムの画面