Hewlett-Packard(HP)が分割に向けて準備を進めている可能性がある。
レノボに次いで世界第2位のPCベンダーであるHPは、同社のPCおよびプリンタ事業を企業向けハードウェアおよびその他のエンタープライズ事業から分離する計画だという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間10月5日、「本件に詳しい情報筋ら」の話として報じた。WSJの情報筋らによると、同社はこの動きを早ければ6日にも発表する可能性があるという。
HPはコメントを避けた。
この分割は、HPとその投資家らが長い間検討してきたことのようだとWSJは報じている。HPのプリンティングおよびパーソナルシステムグループ(PC、タブレット、プリンタ、その他の周辺機器を含む)は、同社の2013会計年度に559億ドルの売上高を上げ、同社の総売上高のほぼ半分を占めていた。
事実だとすれば、これは、世界PC市場トップの座の奪回に向けて身軽に動くためのHPの試みである可能性がある。市場の縮小に歯止めがかかる兆候が見られる中、同社は2013年、中国のコンピュータメーカーであるレノボに次ぐ第2位に転落していた。
最高経営責任者(CEO)のMeg Whitman氏が、新しいPCおよびプリンタ事業の会長と、分割されたもう一方の「エンタープライズカンパニー」のCEOに就任し、取締役のPatricia Russo氏がエンタープライズカンパニーの会長に就任する予定だと、WSJのある情報筋は述べている。また、現在HPのPCおよびプリンタ事業部門のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるDon Weisler氏が、PCおよびプリンタ事業のCEOに就任する予定だとWSJは報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。