MicrosoftとDockerは米国時間10月15日、2015年の半ばにリリースが予定されている次期「Windows Server」で「Docker」コンテナをサポートすると発表した。Microsoftは「Microsoft Azure」では、2014年6月からLinux仮想マシン上でDockerを実行できるようにしている。
Dockerは、アプリケーションのデプロイメントを自動化するオープンソースのエンジン。仮想マシンの代わりにコンテナを用いて、単一のサーバ上で複数のアプリケーションを同時に実行可能にする。CanonicalやRed Hatなどの主要Linuxベンダーだけでなく、IBM、Rackspace、およびGoogleもDockerのサポートに取り組んでいる。
今回の発表によると、コンテナの構築、実行、連携に必要なオープンソースのランタイムが、次期Windows Serverでサポートされることになる。Windows Server用「Docker Engine」の開発はオープンソースのプロジェクトとして実施され、Microsoftはアクティブなコミュニティーメンバーとしてプロジェクトに参加する。また、MicrosoftはDockerのオープンなオーケストレーションAPIの開発にも協力する。Windows Server用Docker EngineのイメージはDocker Hubを通じて提供される。Docker HubはAzureにも直接統合され、Azureの管理ポータルやギャラリーからもアクセス可能になる。
Microsoftの担当者は、現時点ではコンテナ技術の詳細について言及していない。情報筋によると、2015年の初頭に次期Windows Serverプレビュー版のメジャーアップデートがリリースされるという。その際に、コンテナ技術のさらなる詳細が明らかになるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。