マイクロソフト、新サービス「Azure Batch」の一般プレビューを開始

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-10-29 10:13

 Microsoftは、スペインのバルセロナで開催中のTech Ed Europeで行った基調講演で、「Azure Batch」の提供について発表した。同社が現地時間10月28日にプレビューを公開したAzure Batchサービスは、Microsoftが2014年にGreenButtonの買収で獲得した技術をAzureと組み合わせて作られたサービスで、ユーザーがクラウドで大規模なタスクを実行するのを支援する。

 Microsoftによれば、Azure Batchはカスタムサービスを作成する必要のある開発者をターゲットとしたインフラサービスだ。Azure Batchを使用すれば、タスクを実行する多数の仮想マシンのプロビジョニングと管理ができる。このサービスは、シミュレーションやリスク分析のような従来型のタスクだけでなく、ファイル処理、レンダリング、トランスコーディングなどのタスクにも向いている。

 Microsoftは他にも、Azure関連の技術についてTech Ed Europeで発表しようとしている。

 Azure上のHadoopサービスである「HDInsight」と、オンプレミスのシステム管理製品である「System Center」を組み合わせて、クラウド環境でマシンのデータを収集して分析する新しいサービス「Azure Operational Insights」は、10月28日からプレビューが提供されている。さらに、Azureとサードパーティークラウドにまたがる時間のかかるタスクを自動化することにより、人間が繰り返し手動で処理を行う際に発生するリスクを減らすサービス「Azure Automation」も、同日から提供が開始されている。

 オンプレミスアプリケーションをクラウド経由で外部のユーザーに提供することを可能にする「Azure Active Directory Application Proxy」も、2014年末に一般に提供される予定だ。オンプレミス資産とクラウドとの接続を合理化し、ディレクトリをAzure Active Directoryと同期させる「Azure Active Directory Connect」も、2014年中にプレビューが提供される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]