RHELから派生したLinux「CentOS」、毎月のローリングリリースに移行

ZDNET Japan Staff

2014-12-09 12:35

 CentOSは米国時間12月5日、毎月末にローリングリリースを提供する仕組みへの移行を発表するとともに、「CentOS 7」のローリングリリースを公開した。「CentOS」は、Red Hatによって無償公開されているソースコードから派生した、大企業向けのLinuxディストリビューション。

 発表によると、各ローリングリリースには、mirror.centos.orgのリポジトリにプッシュされた全てのアップデートが含まれ、セキュリティ、バグ修正、各種改善など、あらゆるアップデートが対象になる。全てのビルドはbuildlogs.centos.org/で公開される。

 リリースのファイル名には、日付と、コンテンツを示すビルドタグが含まれる。例えば、「20141129_02」というファイル名は、2014年11月29日までにmirror.centos.orgにリリースされた全コンテンツが含まれ、そのサイクルで2回目のビルドであることを示す。イメージのテストが必要なため、実際のリリースはこの日付から数日遅れるが、この差をできる限り縮めていきたいとしている。

 CentOSは今後、ローリングリリースで提供するコンテンツを拡充したいとしており、次のステップとしてCentOS 7のライブメディアを含める予定だ。次回リリース(2014年12月分)からは「CentOS 6」のコンテンツも対象とする予定。「CentOS 5」については、インストーラの仕組みの都合でローリングリリースに含める計画はないという。

 ローリングリリースによって、最近の「Heartbleed」や「Shellshock」、「POODLE」など、重大なセキュリティ問題に対処することを常に考えていくとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]