Microsoftは米国内の顧客に向けて「Power BI」における複数の新機能をパブリックプレビュー版で提供するとともに、「iPad」向けのモバイルアプリ「Microsoft Power BI」のプレビュー版を新たにリリースした。
Power BIはデータの管理や可視化、やり取りをするためのビジネスインテリジェンスツールの集合体だ。
Microsoftの幹部らによると、iPad向けのMicrosoft Power BIのプレビュー版はAppleの「App Store」(米国)でダウンロード提供されており、ユーザーはこのアプリを使うことでPower BIのダッシュボードにアクセスしたり、自らのデータに対する重要な変更に関するアラートを受け取ったり、同僚と共有やコラボレーションをしたりできるようになるという。
Microsoftは米国時間12月18日の ブログ投稿で、iPadや「iPhone」、そして「Windows 」タブレット上で動作する「Power BI向けの一連のネイティブモバイルアプリ」に取り組んでいると述べている。iPad向けアプリはこれらモバイルアプリ群の第一弾となる。
Microsoftはパブリックプレビュー版のリストに以下のように記している。
- ダッシュボード:Power BIの顧客は、単独のウィンドウを通じて自らのデータすべてを閲覧できるようになった。ライブPower BIダッシュボードでは、オンプレミス上とクラウド上の双方にあるデータを基にして可視化が行われるとともにKPI(重要業績評価指標)が表示される。
- 新たな可視化:コンボチャートや、地図上への情報のマッピング、ゲージ、ツリーマップ、ファンネルチャートにより、顧客はPower BIのデータをより多くの方法で可視化できる。
- すぐに使える、SaaSサービスに対応したコネクタ:これらのコネクタを使うことで、顧客はPower BIをより短期間で導入できるようになる。サポートされているサービスには「Microsoft Dynamics CRM Online」や「Microsoft Dynamics Marketing」、「GitHub」、「Marketo」「Salesforce」「SendGrid」「Zendesk」が含まれている。
- 「SQL Server Analysis Services」(SSAS)へのライブ接続:SSAS用の新たなPower BIコネクタを使うことで、顧客はクラウド上のPower BIから、オンプレミスのSSASに対するセキュア接続を確立できるようになる。
- 「Power BI Designer」:新たなPower BI Designerによって、「Microsoft Excel 2013」を利用していないPower BIの顧客に対して、Power BIのコンテンツを作成するためのソリューションが提供される。これを用いることでデータのインポートやモデル化、そしてPower BIサービスに対するPower BIレポートのオーサリングや発行が可能になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。