損害保険ジャパン日本興亜(SJNK)とインターネットイニシアティブ(IIJ)は1月16日、プライベートクラウド型保険代理店向けシステム「SJNK-NET i+クラウド(アイタスクラウド)」を共同開発、1月5日から提供を開始した。IaaS/PaaS「IIJ GIO」上で提供する。2013年11月18日に締結した提携関係に基づく。
アイタスクラウドは、個々の保険代理店ごとにアプリケーションや回線などを占有するプライベートクラウド型であり、高い安全性を持つという。代理店独自のカスタマイズを加えることも可能であり、その他のSaaSとの連携も可能にした拡張性、柔軟性の高いシステム構成をアピールしているとした。販売と提供は、SJNKのシステム子会社である損保ジャパン日本興亜システムズとIIJが共同で担う。
取引のある複数の保険会社の契約情報や見込み客を一元管理する機能、全社を横断した予算策定・成績管理機能、保険を提供した顧客との応対履歴を管理する機能を提供するという。
アイタスクラウドは、大規模災害を想定したIIJの堅牢なデータセンター内で運用されており、システムの事業継続計画(BCP)対策として有用と説明。別のデータセンターにデータのバックアップを取得するオプションも用意している。
保険業界では、2016年に施行が予定されている改正保険業法で、従来以上の経営管理体制、募集人への指導や教育義務、販売プロセスの構築が求められる予定であり、より高機能な保険代理店システムに対するニーズが高まっているという。
アイタスクラウド