ニューヨーク発--Oracleが各地で開催しているイベント「Oracle CloudWorld」が米国時間1月13日、当地ニューヨークにもやってきた。Salesforce.comやAmazon Web Services(AWS)といったクラウドベンダーは自社が主催する大規模カンファレンスのフォローアップとして各地でイベントを開催している。Oracleも同社のクラウド製品を普及させるため、同様のイベントを実施している。
Oracleは今回のイベントで、金融サービス関係の顧客に訴えかけるとともに、さまざまな役職の会社幹部にねらいを定めるなか、サービス戦略の一環として業界の概要を説明した。
Oracleのクラウド事業を担当するシニアバイスプレジデントShawn Price氏は「この市場は今後数年で1280億ドル規模に到達する」と語っている。同氏は、Lending Clubといった企業における「Oracle ERP Cloud」の成功事例を引用した。また同氏は、Oracleのクラウド製品の顧客としてビッグデータ業界のdunnhumbyも引き合いに出した。
またOracleは同日、金融サービスクラウド「Oracle Financial Services Cloud」を発表。プライバシー、コンプライアンス、セキュリティ、規制に関る条件を順守しながら、バックオフィスのプロセスや業務のサポートをサービスとして提供するもの。業界特化型のこの金融サービスクラウドには、Oracleの「Oracle Human Capital Management(HCM)Cloud」、「Oracle Enterprise Resource Planning(ERP)Cloud」、「Oracle Customer Experience(CX)Cloud」および「Oracle Cloud Platform」が組み込まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。