Microsoftは米国時間1月21日に次期OS「Windows 10」に関するさらなる詳細を発表する予定だ。その内容はスマートフォン上やタブレット上における同OSのルック&フィールが主になると考えられている。
Mary Jo Foley氏によると、MicrosoftはARMプロセッサ、そしておそらくはIntelプロセッサを搭載した「Windows Phone」端末上や小型の「Windows」タブレット上で稼働するWindows 10のバージョンを披露する可能性が高いという。
Microsoftは、タブレット向けやスマートフォン向けのアプリ開発を容易にすることで、デスクトップの世界における自社の優位性をモバイルの世界に持ち込みたいと考えている。
アプリ開発を容易にすることができれば、そのような方向へと進んでいくうえでの足がかりにはなるだろうが、Microsoftが望んでいるような状況の打開には結びつかないだろう。モバイルの世界で、同社のWindows Phoneは2強から大きく水をあけられた3位に甘んじている。
一般的には、同社はタブレットの脅威に対抗しようとするあまり、「Windows 8」を過度にモバイル寄りの製品にしてしまったと考えられている。
その結果、Windows 8のタイルインターフェースに関する従業員の再教育に懸念を抱く保守的なビジネス顧客をひるませただけでなく、ハードウェアの魅力の低さで、あるいはその価格が原因でタブレットユーザーの獲得でも思うような成果を出せていない。Microsoftはタブレットメーカーに対するライセンス料金の引き下げによってWindows 8搭載製品の魅力を高めようとしたが、いまだに苦戦を強いられている。
このため、MicrosoftはWindows 10で、そのエコシステムがコンシューマーにとっていかに有益であるかを実証する必要がある。つまり、PCとタブレット、スマートフォンをすべてWindowsで統一する方が、例えばWindows搭載PCと「Android」搭載タブレット、「iPhone」を使用するよりも良いという理由を示す必要があるわけだ。
しかし、Windows 10の成功に必要なことはそれだけではない。