80%は90日を過ぎるとアクセスされない--オラクル自動階層化ストレージの勘所

三浦優子 2015年01月20日 11時09分

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 日本オラクルが1月15日に開催したストレージ戦略説明会で同社のシステム事業統括 プロダクト・マネジメント・オフィス 本部長 宮坂美樹氏は、ストレージの使われ方の実情として「常に使っているデータは全データの3%ほどで、80%のデータは90日を経過するとほとんどアクセスがないと言われる。ほとんどアクセスはないが、消せないデータをいかに効率的に管理するかがポイント」と説明した。

 「この課題に対し、オラクルはデータの利用用途に応じてデータを最適に配置する“自動階層化ストレージ”を提供する。高速フラッシュストレージ、大容量ディスクストレージ、アーカイブストレージという3種類のハードウェアをアクセス頻度に応じてデータを自動管理し、最適なデータ配置を実現する」(宮坂氏)

宮坂美樹氏
日本オラクル システム事業統括 プロダクト・マネジメント・オフィス 本部長 宮坂美樹氏

 ハードウェアとしては、2014年10月に発表したオールフラッシュストレージ「Oracle FS1 Flash Storage System」に加え、ストレージとソフトをセットにしたストレージ専用機(アプライアンス)「Oracle ZFS Storage ZS4-4」を1月15日に発表し、さらにテープストレージ製品によってアーカイブ環境を整え、顧客ニーズに応じて提案していく。

ニーズ高まるテープ

 オラクルでは、Oracle Databaseアプライアンスの「Oracle Exadata Database Machine」やデータベース保護に特化したバックアップアプライアンス「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」、費用対効果が高いという、バックアップや共有ストレージとして活用できるNASストレージのZFS Storage ZS4、高速な共有ストレージとして活用するSANフラッシュストレージのFS1、低コストが強みとなるテープストレージ「StorageTek Tape Library」といったストレージ製品をラインアップしている。

 ニーズが急に高まっているアナログ映像をデジタル化するニーズに対応するために、世界550社以上のメディア、エンターテインメント、政府機関、スポーツなどの顧客向けに750Pバイト以上のコンテンツを管理するFront Porch Digitalを買収する準備を進めるなど、環境や用途などに応じて最適なデータ保存環境を提供するティア性を整えている。

 FS1は、他社にはないOracle DBに特化した機能を持ち、大容量で低コストなスケールアウトアーキテクチャとなっており、Oracle Applicationsに最適な仕様という。

 国内では、既存のデータベース環境を変えずに高速化を実現した通信サービスプロバイダー、各種アプリケーションのデータを大容量で高速、低コストなストレージで実現することを狙った公共機関、Oracle Applicationsに最適なプラットフォームを構築したいと考える通信会社といったニーズが出ている。

 ZFS ZS4-4は、前世代モデルのZFS ZS3-2から50%増強したハードウェアリソースを持ち、1ボリュームでペタバイト級の大容量ファイルシステムを提供する拡張性、NFSやCIFSという使用プロトコルや容量に依存するライセンス費用は不要でさまざまな機能が装置にバンドルすることで効率的な価格を実現したと説明。Oracle Database 12cに最適化されている。

 ディスクドライブごとの暗号化だけでなくファイルごとの暗号化が可能で、暗号鍵管理マネージャと連携することで自動化が可能となる。

 クラウド環境に求められる安定稼働を実現するために、Oracle Database 12cのプラガブルデータベース連携で仮想化されたデータベースを個別に状態を確認できるという。

迎田俊樹氏
日本オラクル システム事業統括 プロダクト・マネジメント・オフィス プロダクト・ビジネス推進部 プリンシパル・セールス・コンサルタント 迎田俊樹氏

 「ハードウェアリソースは、競合製品がキャッシュ、CPUコアともにそれほど積むことができず、スケールアウト型とせざるを得ない。そのため追加導入コストが高くなるが、ZFSはスケールアップ型でリスクとコストを抑えた拡張が可能。ボリュームについても事実上無制限でボリューム管理の必要がない。ソフトウェアとしてメモリを最適化するアーキテクチャを装備し、各種メディアをクライアントからバランスよく透過的に最適に利用できる」(日本オラクル システム事業統括 プロダクト・マネジメント・オフィス プロダクト・ビジネス推進部 プリンシパル・セールス・コンサルタント 迎田俊樹氏)

 テープアーカイブの分野は、コンテンツ管理、メディア&エンターテインメント、ハイパフォーマンス(HPC)/ビッグデータ、ヘルスケア、図書館、ビデオ監視などテープアーカイブ需要も増加しているという。StorageTek T10000 T2カートリッジは、先進のメディア設計を実現し、アーカイブ用途に適したBaFe磁気コーティングを採用している。テープドライブも摩擦を最小化する独自設計で、テープ劣化を抑制すると説明している。

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