Microsoftは米ワシントン州レドモンドで開催した「Windows 10」の発表イベント「Windows 10: The Next Chapter」の中で、84インチ4Kディスプレイを搭載した新しいビデオ会議システム「Surface Hub」を披露した。
2014年の後半にMicrosoftの幹部がPerceptive Pixel部門によるディスプレイの量産に着手すると語っていたことから、新製品の登場は間近であると予想されていた。
イベントでは、Surface Hubの価格体系への言及はなかったものの、製品の技術的な情報が幾つか明らかとなった。Surface Hubは55インチ版と84インチ版の2種類が用意される。また、Windows 10のシェルに、専用にカスタマイズされた「Skype for Business」と「OneNote」が統合され、内蔵されたカメラ、マイク、各種センサを制御する。ディスプレイはペンとタッチによる操作が可能で、遠隔地とのビデオ会議を即座に開始できるほか、デジタルホワイトボード機能を搭載する。さらに、複数のユーザーが各種のデバイスを使用して、Surface Hub上のコンテンツを編集および共有できる。
なお、イベントでは「HoloLens」と名付けられた新しいヘッドマウントディスプレイのデモンストレーションも行われた。HoloLensは装着者の視界にホログラフィで各種の情報を投影する製品で、拡張現実(AR)やゲームなどへの応用が検討されている。HoloLensは「Project B」のコードネームで呼ばれていた技術を用いた製品であり、「Kinect」を世に送り出したAlex Kipman氏率いるプロジェクトチーム「Analog」によって開発が進められている。Microsoftの担当者は、HoloLensのリリース時期をWindows 10と同調させると述べているので、製品は2015年の秋頃に登場するものと思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。