「Windows 10」は何種類あるのか--予想されるSKU計画と不明点

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2015年02月02日 06時00分

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 Microsoftは、「Windows 10」のSKU(正式には「最小在庫管理単位」、くだけて言うと「バージョン」を意味する)計画について、2015年秋のリリース時に複数のSKUが用意されること以外には、何も発表していない。

 しかしだからといって、Windows 10のどのSKUがどの種類のハードウェアで動作するのかについての疑問や推測、ヒントが浮上していないというわけではない。

 このはっきりとしない問題に足を踏み入れる前に、命名法について確認しておこう。Microsoftは正式には、Windows 10の全てのバージョンをごく普通に「Windows 10」という名称にするつもりだ。これは米国時間1月21日に開催されたMicrosoftのWindows 10関連イベントで、同社幹部が認めている。しかし実際には、Microsoftは異なるハードウェアで動作するように設計された、複数のWindows 10のSKUを既に開発しているか、これから開発しようとしている。

 現在、テストバージョンが提供されているWindows 10は、「Windows 10 Desktop」SKUだ。このバージョンは、IntelベースのデスクトップPCやノートPC、ハイブリッド(2-in-1)デバイスで動作する。2015年2月からテストバージョンが公開される予定のSKUは「Windows 10 Mobile」だ。このSKUは、ARMベースの「Windows Phone」(MicrosoftやほかのOEMが提供するもの)と同時に、ARMまたはIntelベースの、理論的には8インチよりも小型のタブレットで最適に動作するようになっている。

 Microsoftが先日発表した会議システム「Surface Hub」にはカスタムバージョンのWindows 10が搭載されている。また同社が発表した、拡張現実ゴーグル「HoloLens」を動かすための、別のカスタムバージョンのWindows 10も存在する。さらに、Windows 10を組み入れたさまざまなSKUが開発中で、その中には「Windows 10 Industry」やモノのインターネット(IoT)向けのWindows 10といったSKUが含まれている。IoT向けのWindows 10について、Microsoftの幹部は発表時に詳しいことを全く説明しなかったが(コードネームは「Athens」である)、それはIntelベースまたはARMベースのデバイス上で作動する。

 ここで話が多少複雑になってくる。

 MicrosoftがWindows 10に関して「デスクトップ」と呼んでいるものには2種類ある。前述のDesktop SKU(筆者はそれを区別するために「Desktop」と大文字で記している)と、デスクトップモードだ。「Windows 8」では、デスクトップはユーザーが「Win32」アプリを動かすことのできる、独立した環境だった。Windows 10では、Desktop SKUユーザーはウィンドウ表示でWin32アプリを使用できるようになり、Win32アプリのために独立したデスクトップを使う必要はなくなる。

 筆者が情報筋から聞いたところでは、MicrosoftのWindows 10のSKU計画は、最適な、あるいは適さないチップセットや機能群のことではなく、OEMメーカーの希望や顧客の期待をより重視しているという。

 Windows 10 Mobile SKUは、Win32アプリを実行する意味がないようなデバイスを対象としているため、デスクトップモードはサポートされない。このSKUは、統合されたWindows Storeから入手する「Modern」アプリまたはユニバーサルアプリを実行するようにカスタマイズされる予定だ。このMobile SKUは、RAMとディスクの要件が低いデバイスを対象としている。ロックダウンされたデバイス向けに設計されているが、少なくとも理論的には、どのようなスクリーンサイズのデバイスでも動く。

 Windows 10 Desktop SKUは、それよりも用途の広いSKUになるだろう。「Windows XP」や「Windows 7」、Windows 8と同様に、そのSKUはIntelチップを搭載するあらゆるデバイス上で動作する。Windows 10 Desktopは、厳密に言えば、ほぼあらゆるスクリーンサイズのデバイス上で動作できる(MicrosoftのJoe Belfiore氏が1月26日にツイートした通り、既存の7インチIntel搭載タブレットも含まれる)。疑問点は、大半のユーザーがそんな小さなスクリーン上でWin32アプリを使いたいかどうか、ということだ。使いたいユーザーがいれば(そしてOEMが、レガシーアプリ対応の小型Windows 10デバイスの需要が市場にあると考えれば)、Windows 10 Desktop搭載の、小型スクリーンを備えた新しいWindows 10デバイスが発売されるだろう。

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