オープンソースのデスクトップ向け生産性スイート「LibreOffice」は間もなく次期メジャーリリースを予定しているが、開発チームは同時に「Android」への拡大も図っている。
LibreOfficeがデスクトップの枠を越えるのには、多少の時間を要した。だが、このプロジェクトは現在、ワープロの「Writer」、スプレッドシートの「Calc」、プレゼンテーションの「Impress」のAndroid版提供に向けて迅速に動いている。
LibreOfficeを開発する非営利団体The Document Foundationはベルリンで現地時間1月27日、Androidアプリ構築に必要な作業を2社に委託したことを発表した。同団体の創業者の1人であるItal Vignoli氏は、これにより「魅力的で優雅で、かつフル機能を体験できるAndroid向けLibreOffice」の提供につながると期待している、と述べている。
受託したのは「LibreOffice Viewer」を開発するCollabora、それにオープンソースソフトウェア開発コンサルのIgaliaの2社だ。2社はAndroid版のWriter、Calc、Impress、それにベクターイメージエディタの「Draw」、数式エディタの「Math」向けのフレームワークを開発する。Igaliaはまた、クラウドストレージプロバイダの統合を可能にするためのインターフェイスの開発も手がけることになっている。
Android版LibreOfficeの提供時期はまだ未定だが、Document Foundationは関連するいくつかの主要プロジェクトの完成を3月中に見込んでいるという。
同オフィススイートは、1月に入って公開されたLibreOffice Viewer Betaで利用している技術をベースとし、これによりAndroidユーザーはオープンなOpen Document Format(ODF)形式のファイルを利用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。