高性能で素晴らしい製品は安価ではないという定説があるが、The Docuent Foundationがリリースした人気のオープンソースのオフィススイート「LibreOffice 4.4」はそれを覆してくれるかもしれない。LibreOfficeはLinux、「Mac OS X」、「Windows」上できちんと動き、しかも無料だ。
最新のLibreOfficeを美しいと思うかは使う人によって異なるだろうが、The Document Foundationはこれを、これまでで最も美しいLibreOfficeだとしている。確かに、LibreOfficeのユーザーインターフェイス(UI)は効率化されており、「Office 2007」以降リボンベースのインターフェイスを用いる「Microsoft Office」とは異なり、現在もトップメニューベースのUIを使っている。筆者はLibreOfficeのアプローチを好む。
LibreOffice 4.4では、UIが多くの点で改良されている。
UIの改善として、メニューバー、コンテキストメニュー、ツールバー、ステータスバー、ルーラーのデザインが変わり、さらに便利になったという。また新しいカラーセレクターが追加されたほか、サイドバーが改善され、メニューとの連携がさらにスムーズになった。
UIの他には、ファイルフォーマットのインポートとエクスポートも強化している。「Office 2013」で採用されているデフォルトのフォント「Clibri」、それに「Cambria」を置き換えるものとして、「Carlito」と「Caladea」を導入している。これによりMicrosoft Office Open XML(OOXML)形式のファイルのインポートが容易になった。
LibreOfficeはまた、「Microsoft Visio」「Microsoft Publisher」「AbiWord」ファイル、「Microsoft Works」スプレッドシートのインポートも改善した。「Adobe PageMaker」「MacDraw」「MacDraw II」「RagTime for Mac」向けのインポートフィルタも加わっている。
このほかにも、PDFファイルへの電子署名が可能となった。契約書など法的書類にデジタル署名されるものが増えている。この機能により、LibreOfficeはオフィスでさらに有用なものとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。