Dockerがコンテナソフトウェアの最新版「Docker 1.5」をリリースした。新機能が多数加わったほか、古くからの問題も解決している。
主要な新機能となるのが、IPv6のサポート、リソース使用の統計、リードオンリーコンテナの追加などだ。また、デフォルトのDockerfileの代わりに、どのファイルをビルドで使用するのかを指定できる機能も加わっている。
Dockerは1.5リリースを告げるブログで、最新版の特徴に触れると同時に、「長期的に悩ませてきたバグも多数修正した」とも報告している。
新しいフラグ「-ipv6」により、ユーザーはIPv6アドレスをコンテナに割り当てることが可能となり、コンテナ間をIPv6ネットワークで結びつけたり、スタートアップ時に作成した特別なLinux docker0ブリッジでも利用できる。
「コンテナ内でIPv6アドレスのアドレス解決が可能だ。この機能を使えば、コンテナが複数のホストとやりとりすることもできる」とDockerの貢献者、Malte Janduda氏は自社のブログに書いている。
Docker 1.5ではまた、「--read-only」フラグにより、コンテナにリードオンリーのファイルシステムを入れることもできる。
「リードオンリー機能により、コンテナ内のアプリケーションがファイルを書き出す場所を制限できる。ボリューム機能と組み合わせることで、コンテナが既知の場所で管理されるデータのみを保持することができるようになる」と貢献者のMichael Crosby氏は説明している。
同じく新機能となる統計コマンド「docker stats CONTAINERID」は、ユーザーが継続的にコンテナリソースの使用に関する最新情報を得られるものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。