日立システムズと、日立システムズの中国事業会社である日立系統(広州)有限公司は3月2日、中国の業界最大手の出版メディアグループである江蘇鳳凰出版傳媒集団有限公司のリース子会社である江蘇鳳凰文貿租賃有限公司が、日立システムズの中国リース会社向け業務管理システム「日立融資租賃管理系統」を導入したと発表した。
日立システムズは、2014年4月に初の中国現地法人となる日立系統(広州)を設立。7月には上海分公司を開設し、中国市場向けITサービス事業に注力している。日立系統(広州)は日系企業向けのプラットフォームソリューションや財務会計ソリューションに加え、介護・福祉やリース業を中心とした現地企業向けのソリューションを提供する。
一方、鳳凰出版グループは、南京市を拠点とし、中国の出版業界で重要な地位を占めている教育出版分野に強みを持つほか、映画やテレビ、ホテル、不動産、金融など多くの事業を手がける大手国有企業グループ。さらに、最近ではデータセンター事業など新たな事業分野へ事業を拡大している。
鳳凰出版グループは今回、事業拡大施策の一つとして新たにリース会社を立ち上げるにあたり、日立システムズのリース会社向け業務管理システム「日立融資租賃管理系統」を導入した。
「日立融資租賃管理系統」の機能概要図(日立システムズ提供)
選定・導入の主な理由は以下の通り。
- 中国において導入実績があり、事業拡大後の拡張性にも優れていること
- 中国でリース業務を展開している日立キャピタルや日立建機の中国子会社の協力による業務プロセスのデモを見て、自社のリース業務においても本システムが適合することを実感できたこと
- 日立グループであることから、高品質な製品・サポートが継続的に提供される安心感があったこと
- 機能追加などシステムの2次開発にも対応でき、開発能力にも優れ短納期での対応が可能であること
- 中国リース会社の特性を踏まえ、調達資金管理機能が充実していたこと
- リース案件の分割や統合など、自在に契約を管理できる機能があること
- 経営者向けのレポート機能が充実していること
- 繰り上げ返済や特定時期のみ返済するなど、顧客ニーズを踏まえた柔軟な返済計画に対応できること
- 経営者や担当者の携帯電話宛にSMSなどでアラートを通知できる機能を有していること
- 保証人情報を10人まで登録できるなど、信用情報管理機能が充実していること