IBMは3月4日、SoftLayerが「OpenPOWER」ベースのサーバをクラウドサービスの一部として提供すると発表した。ユーザーはSoftLayerでクラウドのIT基盤を設定する際に、OpenPOWERベースのベアメタルサーバを選択できるようになる。
同社では、OpenPOWER Foundationの設計思想に基づくOpenPOWERサーバを活用することで、パブリッククラウド やプライベートクラウド上のデータ量の多いワークロードの管理性を高められる。SoftLayerの新しいベアメタルサーバは、第2四半期に提供を開始する予定。
このベアメタルサーバはLinuxアプリケーションが稼働し、IBM Power Systemsに搭載されている「POWER8」プロセッサのアーキテクチャーに基づいたもの。チップレベルからオープンな標準技術に基づいたベアメタルサーバで、ハイブリッド、プライベート、パブリックのカスタムクラウドソリューションをオープンテクノロジで構築することに関心のある幅広い企業を支援するために開発した。
SoftLayerベアメタルサーバの開発にあたり、IBMとSoftLayerはOpenPOWER Foundationのメンバーである先進的なサーバ/ワークステーションプラットフォームのプロバイダーであるTYAN、InfiniBandやEthernetの大手サプライヤーであるMellanox Technologiesなどと緊密に連携した。
新サーバはまず、SoftLayerの米テキサス州ダラスのクラウドセンターで提供が開始され、世界に展開する予定としている。価格や構成に関する情報は、提供開始時に合わせて発表する。