Palo Alto Networksの脅威インテリジェンスチーム「Unit 42」が、GoogleのモバイルOS「Android」内に潜む、現在は解決されている脆弱性「Android Installer Hijacking」に関する詳細を明らかにした。
この脆弱性はAndroidの「PackageInstaller」システムの欠陥を突くものだ。この欠陥を悪用すれば、攻撃者はユーザーによって安全だと判断されたサードパーティー製アプリのインストールプロセスを乗っ取り、該当アプリをインストールするためのパッケージファイルをマルウェアに感染したファイルで置き換えられるようになる。
例えば、Android機器の持ち主が正規バージョンの「Angry Birds」をインストールしようとした際、攻撃者はそのプロセスを乗っ取り、マルウェアを仕込んだ「Flashlight」アプリをインストールすることもできる。これにより攻撃者は、ユーザー名やパスワードをはじめとする、漏えいしては困るような個人情報すべてにアクセスできるようになる。
Unit 42は、脆弱性を含んだAndroidのバージョンを修正するために、Googleのほか、サムスンやAmazonといったAndroid機器メーカーと協力したという。
Googleによると、同社のAndroidセキュリティチームはユーザーの機器に存在する同脆弱性を悪用しようとする試みは確認できておらず、「Android 4.3」以降のバージョンには同脆弱性のためのパッチが含まれているという。しかしPalo Alto Networksは、バージョン4.3の中にも脆弱性を抱えたままになっているものがあると警告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。