Boxは米国時間4月15日、同社が開発したフレームワーク「T3」をオープンソース化したと発表した。このテクノロジは、同社が大規模JavaScriptアプリケーションを配備するのに利用してきたもの。
BoxはT3を10カ月間使用してきており、従来のJavaScript開発よりも迅速に新機能を実装できていると述べている。
同社はT3の概要を説明するなかで、当初は数人で保守できていたものの、最後には数十人を要するようになった悲惨なコードベースにおいて、T3をどのように活用してきたのかを示した。T3は全体的なアーキテクチャのうちのごく一部にとどまるように作られている。
コードの変更履歴の追跡は難しく、新機能は行き当たりばったりで追加されていた。T3という名前は「take 3」(3回目)に由来している。BoxはT3に先立つこと2回、JavaScriptフレームワークの構築を試みていた。そしてT3は、Scalable JavaScript Application Architecture(スケーラビリティの高いJavaScriptアプリケーションアーキテクチャ)をモデルレスシステムに変革するものだ。このアプローチによって、Boxは独立性の高いコンパクトなコンポーネントを記述できるようになる。
こうしたコンポーネントそれぞれは、サービスやモジュール、動作を管理する。T3を使用することで、コードやアイデアがこれらのカテゴリに収まるように強制される。Boxは、構築するすべてのものがこれらカテゴリのいずれかに収まると述べている。またT3は他のフレームワークとともに使用することができる。
概して言えば、T3はコラボレーションやモジュラー設計、ベストプラクティスを可能にするために作り上げられたフレームワークなのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。