Microsoftは米国時間5月4日、「Windows Server 2016」の2つ目のプレビュー版をリリースした。このプレビュー版はすでにダウンロード可能になっている。また、「System Center 2016 Technical Preview 2」も公開されている。
Microsoftによれば、これらの次世代サーバ製品は2016年中に正式にリリースされる予定だ。これらの製品の最初のプレビュー版は、2014年10月1日にリリースされている。
シカゴで開催された同社のカンファレンスIgniteでは、これらの新しいテクニカルプレビューに新たに組み込まれた内容の詳細についても明らかにされた。
Windows Server 2016 Technical Preview 2には、Windows Serverを極小化したヘッドレス環境である「Nano Server」が含まれる。また、「Hyper-V」とストレージクラスタのローリングアップグレード機能、および計算クラスタファブリックサービスに障害が発生した場合でも仮想マシンが実行を続けられる回復性などもサポートされる。バックアップや災害復旧のための同期的ストレージレプリケーション機能である「Storage Replica」も利用できる。
「Windows Server Container」と「Hyper-V Container」の機能が入るのは、夏に予定されている次回のプレビューになる予定だという。「Azure」とWindows Serverの両方で提供する予定の「Service Fabric」についても、将来のテクニカルプレビューで利用可能になるという。
System Center 2016 Technical Preview 2には、次のような機能が追加されている。
- Linux管理の改善。これには、DSC(Desired State Configuration)のサポート、ネイティブSSHのサポート、改良されたLAMPスタックのモニタリング機能などが含まれる。
- ソフトウェア定義データセンターの管理。
- Azure、「Office 365」「SQL Server」「Exchange」の新たなモニタリング機能。
Microsoft関係者によれば、Windows Server 2016とSystem Center 2016はどちらも2016年中に提供される予定だという。ただし、「System Center Configuration Manager」の部分は、「Windows 10」と時期を合わせて2015年にリリースされる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。