マイクロソフト、「Windows 10」で新たなアップデートオプションを提供へ

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2015年05月07日 14時45分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Microsoftは、シカゴで開催中のITプロフェッショナル向けカンファレンス「Microsoft Ignite」の初日となる米国時間5月4日、「Windows Update for Business」というコンセプトを発表した。これは、アップデートおよびサービスの新たな仕組みであり、「Windows 10」のリリースとともに提供が開始される予定だ。

 同カンファレンスにおけるMicrosoftの基調講演(同社の発表では聴衆は2万3000人)によると、ITプロフェッショナルはWindows 10のサービスおよびアップデートのプロセスを今後も制御できるという。2018年までに10億台の機器でWindows 10を稼働させたいと望んでいるMicrosoftにとって、同OSが企業やITプロフェッショナルに受け入れられることは重要なポイントだ。

 Windows 10に移行するコンシューマーは、所有する機器のサポート寿命が続く限り無償で、同OSのすべての新機能やセキュリティアップデート、修正を定期的に受け取ることになる(ただし、「所有する機器のサポート寿命」についての詳しい定義は明確化されていない)。この場合、コンシューマーは適用するアップデートを取捨選択できない。つまり「Windows Update」を通じてすべてのアップデートが適用される。Windows 10のこのユーザーグループは「Current Branch」(現行ブランチ)を使い続けることになるわけだ。

 これに関連する情報として、MicrosoftはWindows 10のプレビュー版の提供を受け取るリングとして、現行の「Fast」(高速)と「Slow」(低速)に加え、「Ludicrous Speed」(ありえないスピード)リングを含む新たなリングの追加も検討している。これらのサービスリングを選択したユーザーは、Windows 10の新機能のテスト版や、さらに迅速かつ定期的なアップデートを受け取ることになる。

 「Windows 10 Enterprise」の顧客は「Long Term Servicing Branch」(長期サポートブランチ)の一環として、セキュリティアップデートのみを受け取る(新機能のアップデートは受け取らない)というオプションを選択できる。企業は「System Center Configuration Manager」や「Enterprise Mobility Suite」「Windows Server Update Services」(WSUS)といった既存のアップデートメカニズムを使用することで、社内のWindows 10ユーザーがこれらのセキュリティアップデートを適用するタイミングを制御できるようになる。

 今回発表されたWindows Update for Businessの対象となるのは、Windows 10のさらに別の顧客層だ。つまり、仕事でミッションクリティカルな機器やアプリを使用していないエンドユーザーである。これらのユーザーは、「Windows 10 Pro」やWindows 10 Enterpriseが稼働する機器上で無償で、新機能やセキュリティアップデートといった修正を受け取れるが、そのペースはより保守的なものとなる。こうしたユーザーは新たなWindows Update for Businessサービスを通じてこれらのアップデートや修正を受け取ることになる。

 Windows Update for Businessでは、こうした新機能や修正をいつどのようにユーザーに提供するかについて、ITプロフェッショナルがより高度に制御できるようになっている。Windows Update for Businessによって、ITプロフェッショナルはどの機器を優先してアップデートするか、またどの機器を後回しにするかを設定できる。また帯域が限られている拠点にはピアツーピアでパッチを配信できる。さらに、そうしたアップデートを管理ツールのSystem CenterやEnterprise Mobility Suiteと連携させることも可能だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化