Cisco Systemsは米国時間6月10日、「Cisco Live」にて最新のソフトウェア定義ネットワーク(SDN)製品と戦略を発表した。「Application Centric Infrastructure(ACI)」の最新版のリリース、ハードウェア、「Microsoft Azure」との統合などが明らかになった。
最新のSDN戦略でCiscoは、自社ソリューションとVMwareのNSXプラットフォームとのROI(投資対効果)を直接比較している。たとえば、CiscoはSymantecによるACI利用についてのIDCの事例調査を引用している。プレゼンテーションで、ACIの設計はVMwareのNSXプラットフォームと比較すると22%低価格であるとするZK Researchの分析を紹介した。
このようなベンダーの主張を真に受けるべきではないが、Ciscoがどこを目指しているのかわかるだろう。CiscoはパートナーでもあるVMwareへの対抗心を隠さなかった。
製品面では、2015年後半に新製品の提供を開始するとCiscoは述べた。以下が発表内容だ。
- CiscoはMicrosoft AzureおよびSystem Centerネットワーク自動化ツールをACIに統合し、相互接続をサポートする。両社は3月に提携を発表している。
- ACIでの複数のデータセンター実装のサポート。アプリケーションの依存性マッピングはパートナーのCliQrより提供される。ツールとインターフェイスも新しくなった。
- 「Nexus 9000」スイッチに「NX-OS」拡張性のサポートが追加。
- NexusスイッチポートフォリオでのNX APIの利用。CiscoはNX-OSも強化し、自動管理とネットワーク設定をサポートした。
- 10Gから100Gをサポートする最新の「Nexus 3200」ラックスイッチを第3四半期に発売。
- SDNツールでVMware、Microsoft、Red Hatのハイパーバイザをサポート。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。