シトリックス、仮想デスクトップなど強化 - (page 2)

齋藤公二 (インサイト)

2015-07-01 07:30

 XenDestopとXenAppの機能拡張については、営業推進本部プロダクトソリューション推進部 シニア プロダクトソリューション推進マネージャー 竹内裕治氏が説明した。

営業推進本部プロダクトソリューション推進部 シニア プロダクトソリューション推進マネージャー 竹内裕治氏
営業推進本部プロダクトソリューション推進部 シニア プロダクトソリューション推進マネージャー 竹内裕治氏

 まず最新版のバージョン7.6について、Feature Pack 2の提供を開始した。7.6では、クライアントアプリ「Receiver」に、従来別に提供していたモバイル向けクライアント(XenMobileのWorx Home)を統合。あわせて、アプリストアについて「StoreFront 3.0」としてデザインをリニューアルし、アプリを見やすく、探しやすくした。

 Receiverのパフォーマンスについても、HDXとFramehawkという2つの配信技術を統合し、不安定なネットワーク下でも高いパフォーマンスを安定して出せるようにした。また、これまでのWindows環境に加えて、Linux仮想デスクトップアプリケーションの配信にも対応した。SUSE、Red Hatに対応しており、Windowsと同じ仕組みにのせて、リモートから快適に利用できる。

 用途としては、「業務アプリケーションのほとんどはウェブベースに移行している。OSをWindowsからLinuxに切り替えることで、提供価格を下げた仮想デスクトップ(VDI)などの新しいサービス提供もオプションとして考えられる」(竹内氏)とした。


 また、XenApp6.5の投資保護と最新版へのスムーズな移行を進めるためのキャンペーンを実施する。キャンペーン施策は、製品ライフサイクルの延長、最新版と同等となる新機能の追加、移行準備のためのサービス提供の3つ。

 製品ライフサイクルの延長では、製品メンテナンス期間を1年延長し、2017年12月31日までとする。また、製品ライフ終了は2018年6月30日、有償延長サポート終了は2020年1月14日となる。

 新機能追加では、XenApp 6.5 Feature Pack 3を提供する。モバイルと統合した新しいReceiverや最新のXenServer、セキュリティ関連パッチなどを提供する。移行準備のためのサービスでは、StoreFront 3上で、XenApp 5、6/6.5、7.6の3つに対応するほか、既存データのエクスポートと新製品へのインポートを行うサービスを提供する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]