調査

ストレージのニーズ変化をとらえよ--ノークリサーチ

NO BUDGET

2015-07-09 08:59

 ノークリサーチは7月7日、中堅・中小企業におけるサーバ接続ストレージの活用実態に関する調査を実施した。調査は日本全国・全業種の年商500億円未満の中堅・中小企業において、企業経営もしくはITの導入/選定/運用作業およびストレージの導入/管理の意思決定または実作業に関わる社員を対象とし、2015年4月に実施され、有効回答536件を得た。

中堅・中小企業では今後もファイルサーバやSANを構成しないストレージ機器形態が主流

 年商500億円未満の中堅・中小企業に対して、今後一年以内に新規導入または刷新/更新するサーバと接続するストレージ機器の有無、およびその形態について尋ねた結果は、下のグラフのようになった。

 なお、ここでの「サーバとの接続」とはデータソースを設定して業務アプリケーションからリレーショナルデータベースに接続するケースや、CIFSなどを介してサーバ間でファイルを参照するケースなどさまざまなものを指す。


 中堅・中小企業全体で見た場合には「PCサーバをベースとしたファイルサーバ」や「NAS用途としての専用ストレージ機器」といったファイルアクセス型が多く、その次に「DAS接続の専用ストレージ機器」や「共有SAS接続の専用ストレージ機器」といったSANを構成しないブロックアクセス型が挙げられている。一方、「IP-SAN接続の専用ストレージ機器」や「FC-SAN接続の専用ストレージ機器」といったSANを構成する形態は1割未満に留った。

 こうした状況から、中堅・中小企業が今後一年以内に新規導入または刷新/更新するサーバと接続するストレージ機器としては、ファイルアクセス型やSANを構成しないブロックアクセス型が多く、SANを構成するストレージ機器が新たに広まる可能性は低いと予想される。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  2. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    失敗しない「脱PPAP」とは?主要ソリューション5つを徹底比較してわかった勘所

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]