MicrosoftのプログラマーKiril Seksenov氏が、「Project Westminster in a nutshell」と題したブログ記事を米国時間7月6日付で掲載している。ウェブベースのアプリを、さまざまなWindows 10デバイスで動かすことができる「Universal Windows Apps」に変更するために参考となる記事だ。
Project Westminsterは「Build 2015」カンファレンスで発表された4つのブリッジの1つとなる。Project Westminsterのほか、「Android」アプリのブリッジとなる「Project Astoria」、「iOS」アプリのブリッジ「Project Islandwood」、従来型Windowsアプリのブリッジ「Project Centennial」の3種類が発表されている。
Microsoftは、主としてWeb上で動くが「Windows Store」で提供できるようにパッケージされたアプリを「Hosted Web Apps」と称している。Hosted Web Appsは起動中に更新でき(アプリの開発者はサーバを更新するだけで良い)、なおかつローカルにある機能(「Live Tiles」や音声アシスタントの「Cortana」など)やコンテンツを利用できる。
Hosted Web Appsの欠点は、ユーザーがインターネット接続がないときに動かそうとしたときに露呈する。だがSeksenov氏は、「ローカルページへのナビゲーションはms-appx:///またはms-appx-web:///プロトコルを使って行われる。これにより、html、CSS、JavaScriptをパッケージ内から読み込めるようになりオフライン体験を提供できる」と説明する。
Seksenov氏によると、Project Westminsterは開発者の好みやワークフローには「依存しない」という。プログラマーは自分の使いたいテキストエディタ、コードリポジトリ、ホスティングサイトを利用できるということだ。もちろんMicrosoftはプログラマーが「Visutal Studio」と「Azure」を利用することを望んでいるが、「Atom」「GitHub」「Amazon Web Services」なども利用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。